【応用編 1-2】配信サイト UP 用の動画編集・圧縮・変換 (AVI → FLV) [AviUtl]

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投稿者 AlbertSteins on 2015年4月29日水曜日 , in , ,
 「HyperCam 2」で録画した AVI ファイルは Windows Media Player などでそのまま再生可能ですが.

ニコニコ動画や YouTube 等の配信サイトに投稿するには,編集をして不要な部分をカットしたり,動画・音声圧縮して容量を減らした上で,Flash Video 形式 (*.flv) に変換する必要があります.

編集には「AviUtl」を使用.AVI ファイルに各種フィルタをかけるツールで,簡単な編集,また様々なプラグインを導入することで,多彩な圧縮や変換も可能な多機能ユーティリティです.

まずは下記サイト「1.準備」の項目のリンク先から「AviUtl」本体と「FLV(映像 VP6 圧縮 / 音声 MP3 圧縮)出力プラグイン」,このプラグインに必要な「VP6 VFW コーデック」の 3 点を入手して,インストールします.
(※)FLV 出力プラグインは最新版ではなく,投稿用に ver.0.1.x 系を選びます.

AviUtlを使ったVP6 2pass」(ニコニコ動画まとめwiki)

ここで言うコーデックとは,動画や音声のデータを各種形式に圧縮したり,非圧縮形式に伸張したりするプログラム(圧縮伸張エンジン)のこと.圧縮エンジンをエンコーダ,伸長エンジンをデコーダと呼び,それらの総称がコーデックになります.

音声もつける場合は「LameACM MP3 コーデック」もインストールして,反映させます.
インストールと反映方法は次のサイトを参考に.

DivX / Xvid / WMV / x264 / Lame MP3 ... 各種コーデックの導入」(YUKI 氏の「BackupStreet.com」) 
LAME ACMの設定で96kbps Stereoを使う方法」(himasia 氏の「Fake H'Imagine」)
オーディオコーデック LAME ACM codecs 64bit版OSにインストールする方法」(MB-Support) 

以上の準備が終わったら「AviUtl」を(例によって管理者権限で)起動して,設定・編集・FLV への変換(圧縮)を行ないます.


◇ 設定と編集 ◇

初回のみメニューバーの [ファイル] - [環境設定] - [システムの設定] を開き,「リサイズ設定の解像度リスト」に「768x432」「512x384」を追加(区切りはコンマ).AviUtl を再起動して設定を反映.

  1. [設定] - [サイズの変更] から編集したいオリジナル動画が 16:9 なら [768x432],4:3 なら [512x384] を選択.「HyperCam 2」で撮影した AVI 動画ファイルを開く (Ctrl+o).
  2. [表示] - [時間の表示] でタイトルバーに時間を表示させる.
  3. 下部のトラックバーを直接クリックしたり,右下の移動ボタン「◁|」「|▷」(フレーム単位のコマ送り(押し続ければ早送り)ができる)かカーソルキー(←,→)を使って,残したい部分の開始フレームまで進めてから選択開始ボタン「|←」で頭をカット.同様に終了フレームまで移動してから選択終了ボタン「→|」で後ろの不要な部分をカットする.
  4. 中略(途中をカット)したい場合は,頭と後ろをカットしたあと,[編集] - [選択範囲のフレーム切り出し].切り出されたフレーム群から中略したい部分を新たに選択.[編集] - [選択範囲のフレーム削除].
  5. サウンド OFF で撮影した動画に BGM を入れるなら,[ファイル] - [音声読み込み] で WAVE ファイル (*.wav) を指定.MP3 音源を使用したいなら,MP3 エンコーダ「午後のこ~だ」等で WAVE にデコードしておく.
  6. [設定] - [音声の位置調整の設定],[音量の調整の設定] で,読み込んだ音声の再生開始時間や音量も調整できる.
「午後のこ~だ」公式 (@MARINECAT)

編集した動画は圧縮・変換前に [表示] - [再生ウィンドウの表示],開いた窓で再生して確認できる.
画像の例だと,2625 フレームあった動画を開始 [00:01:35:50] までの 955 フレーム,終わり 124 フレームを削除して 1546 フレーム残してある.結果,1024x576 サイズの 4 分 22 秒だった動画が再生ウィンドウにあるように 768x432 の 2 分 34 秒に編集された.

Edit by AviUtl

◇ AVI→FLV 変換(ニコニコ動画・YouTube 投稿用)◇

  1. [ファイル] - [プラグイン出力] - [FLV (VP6/MP3) 出力]
  2. FLV (VP6/MP3) 出力」ダイアログで [ビデオ圧縮]
  3. FLV (VP6/MP3) 出力設定」ダイアログで圧縮プログラムに「VP62ョ Heightened Sharpness Profile」を選択して,1 回目の [設定] 
  4. 「VP6 Configuration Window」でビットレートを「300」程度,「Mode」に「Two Pass - First Pass」を選択して [OK]
  5. 2 回目にチェックを入れて,2 回目の [設定] 
  6. 「VP6 Configuration Window」(2 回目)でビットレートを 1 回目と同じに,「Mode」に「Two Pass - Second Pass - Best Quality」を選択して [OK]
  7. 音声設定は形式に「Lame MP3」,属性に「44100 Hz, 192 kbps CBR, Stereo」程度を選択して [決定](無音声ならそのまま (PCM) でいい)
  8. ファイル名 (*.flv) を指定して [保存] すれば,FLV ファイルへのエンコード開始(数分かかる)
2~7 の「ビデオ圧縮」の設定は,初回のみ(変更しない限り).
変換した FLV ファイルを Windows Media Player で再生するには「Flash Video Splitter 1.0.0.5」を入れる(必要なら FFDShow も追加).更に「DirectShow File Reader プラグイン」も追加すれば,AviUtl でも読み込めるようになります.

WMP で FLV ファイルを再生する!」(Mikasaphp)

以上で「AviUtl」を使った最低限の動画編集・エンコードはできるようになると思います.
設定の詳細やより高度な使い方については「ニコニコ動画まとめwiki」やそれぞれの入手先,「AviUtl」付属のヘルプ (aviutl.txt) 等を参照して下さい.

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