今回は,更新プログラムなどを集めた「HotFix 専用インストーラ」を作成します.
「HotFix 専用インストーラ」を用意する意義は OS の導入作業の簡略化もあるが,より大きな利点は更新プログラムのダウンロードがホストへの 1 回きりで済むこと.適用する PC(仮想を含む)の台数が増えるほど,ダウンロード時間とストレージ容量を節約できる.
「OS インストーラ」の場合と異なる部分について説明していきます.
ラジオボタンを「HotFix 専用インストール CD を作成する」にして,「ボリュームラベル」「ファイル名」を変更,下段プルダウンメニューを「None」に戻します.
「高度な設定」を開き,「アップデート」タブで適用する項目を選択.ひとまず「全てチェック」し,以下のチェックを外します(「検索」を利用すれば,簡単に捜せます).087 / 123 が残る.
- Internet Explorer 6 Service Pack 1 (IE6SP1) とその配下(全 5 項目)
- .NET Framework Version 1.1 とその配下(全 5 項目)
- .NET Framework 2.0 Service Pack 1 とその配下(全 4 項目)
- Windows Media Player (WMP) 関連(全 5 項目)
- WMP9 とその配下(全 7 項目)
- DirectX 関連(全 4 項目)
- MSXML4.0 / 6.0 関連(全 2 項目)
- MDAC 関連(全 3 項目)
- Microsoft Baseline Security Analyzer 2.2 (MBSA2.2)
外したのは必須でないものと経験上,何度か試したけど適用に失敗するものです.
(アップデートリストを編集すれば対応できるものもあるのですが,手間と成果を秤にかけるとオススメできません)
.NET Framework 1.1 は失敗します.理由は判らない.なので,OS / HotFix を入れたあとで,Windows Update を使います.
.NET Framework 2.0 SP1 は SP2 を入れるので不要.
WMP は Windows2000 で動く最終 Ver. が 9 なのですが,10 を入れる方法があるためスキップ.
DirectX 9.0c Enduser runtime は.NET Framework 1.1 のあとから入れないとダメなのでパス.
Microsoft XML のセキュリティ更新は MSXML4.0 / 6.0 未導入環境では不要.
MDAC は失敗するし,2.8SP2 を入れるので不要.2.5SP3 のセキュリティ更新も,2.8SP2 を入れるなら不要だが,Windows Update で強制的に入る.
MBSA2.2 は 2.3 にバージョンアップ済み.DirectX か.NET Framework に依存しているのか,HotFix に含めると失敗します.必須ではないので,セキュリティに気を配りたい人はあとから入れましょう.
IE がいちばん厄介.Windows2000 だと IE6SP1 が最終 Ver. で,XP / IE6 のサポートが 2014/04/09 に終了されていながらも,インストーラ (ie6setup.exe) は 2015 年 3 月現在でも Microsoft から入手可.が,この exe はファイルサイズの小ささ (477KB) から察せられるように Platform(対応 OS は 2000 / 98 / Me / NT / XP)に依存しない,只のセットアッププログラムです.IE 本体である各コンポーネントは,exe が実行された環境(OS と導入済み IE コンポーネント)から必要なものが自動判別されて,ネットからダウンロードされます.問題はその接続先で,すでに撤去済み.IE6SP1 のセットアップはすでに正常に機能していません.そのため,コンポーネントを同梱したオフライン版を使うことになります.
以上,Windows2000 の場合の「OS インストーラ」「HotFix 専用インストーラ」の作成手順を解説してきましたが,他 Ver. の Windows でも基本は同じです.
先々の作業効率 UP のためにも,OS のインストール CD は ISO 化して物理メディアを不要にしておくと便利です.
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