前回の 15.40.28.4501 (2016/08/12) から(途中 2 回のベータ版を挟んでいますが)半年以上振りのアップデートとなります.
□ 入手先
[インテル® HD グラフィックス 5500 用のダウンロード](Intel ダウンロード・センター)
[XPS 13 9343 製品サポート](Dell 公式)
ほぼ同じタイミングで Dell のサポートサイトにも OEM 版がアップされてましたが,含まれていたグラフィックス・ドライバはなぜか最新ではない 20.19.15.4531 でした.
予期せぬ不具合を避けたいなら,XPS 13 9343 にはこちらを導入したほうがいいかもしれません.
□ 要件とインストール手順
ダウンロードした EXE ファイル (winXX_154034.4624.exe) を実行すると,指定したフォルダに関連ファイルが展開され,インストールが始まります.
以下,展開された中にあった x64 版リリースノート (Installation_Readme.txt) からの抜粋.
Release Version: Production Version
Package: 526039
Intel(R) Graphics Driver: 20.19.15.4624
Intel(R) Display Audio Driver: 6.16.00.3197
Platform / Operating System(s):
5th Generation Intel(R) Core(TM) processor family (codename Broadwell)
Microsoft Windows* 7-64
Microsoft Windows* 8-64
Microsoft Windows* 8.1-64
Microsoft Windows* 10-64 (Nov_Upd_RTM_10586)
4th Generation Intel(R) Core(TM) processor family (codename Haswell)
Microsoft Windows* 10-64 (Nov_Upd_RTM_10586)
Braswell Processor Family
Microsoft Windows* 7-64
Microsoft Windows* 8.1-64
Microsoft Windows* 10-64 (Nov_Upd_RTM_10586)
Release Date: March 16, 2017
CONTENTS OF THIS DOCUMENT
I. Installation Information
(中略)
I. INSTALLATION INFORMATION
Supports Intel(R) Iris(TM) graphics, Intel(R) Iris(TM) Pro graphics and Intel(R) HD graphics on:
5th Generation Intel(R) Core(TM) processor family (codename Broadwell)
4th Generation Intel(R) Core(TM) processor family (codename Haswell)
Braswell Processor Family
(以下略)
まとめると,
サポート OS:
Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 (x86 / x64)
対象グラフィックス:
Intel(R) Iris(TM) graphics,Intel(R) Iris(TM) Pro graphics,Intel(R) HD graphics
含まれるドライバ:
Intel(R) Graphics Driver: 20.19.15.4624
Intel(R) Display Audio Driver: 6.16.00.3197
Display Audio Driver(旧称 HDMI Driver)と言うのは HDMI 接続された外部ディスプレイに音声を送るのに必要となるドライバ.
該当デバイス(ディスプレイ)は,デバイス マネージャーだと「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」配下に分類されています.
外部ディスプレイが接続されていなければ,Display Audio Driver はインストールされません.
※「非表示のデバイスの表示」を有効にすれば,「インテル(R) ディスプレイ用オーディオ」として認識されるので,デバイス未接続の状態でも手動検索でドライバの導入は可能.
□ 導入済みの OEM 版が検出されて,インストールが進行しない場合
「プログラムのアンインストールまたは変更」(Win + X - F) のリストから「インテル(R) グラフィックス・ドライバー」をアンインストールするか,デバイス マネージャー (Win + X - M,devmgmt.msc) 上で「ディスプレイ アダプター」配下の「Intel(R) HD Graphics 5500」のドライバを削除してから再実行してみて下さい.
それでもダメなら,下記を参考に手動インストールを試しましょう.
過去記事:[Intel HD Graphics 5500 のドライバを更新]
(2017/04/24 追記)
OEM 版 (20.19.15.4531) を入れた状態で Creators Update した後に,削除して Intel 公式版 (20.19.15.4624) に入れ替えようとしたところ,Intel 版も OEM 版も入らなくなってしまいました.
システムの復元で事無きを得ましたが,互換性のチェックが更に厳しくなったようです.
ドライバを更新したい場合は Creators Update 適用前に済ませておいたほうが無難です.
□ 解消された不具合
・IE 関連:[バンダイチャンネル]で動画再生中,音切れが発生する(Bluetooth スピーカーのみ?).
・IE 関連:音声を再生している Flash(リネの Daily Challenge)を消音しても,何か操作すると他アプリで再生中の音声が切れる(Bluetooth スピーカーのみ?).
以上の不具合が今回のドライバ更新で改善された模様.
ただし.Windows の 4 月の月例アップデートと時期が重なっていたので,こちらの更新が効いた可能性もある.
また,ドライバ更新直後には,Firefox で表示倍率を 100% 未満にすると小さいフォントが掠れる症状(文字の描画領域が,上下の行や左右の文字と重なる部分が消えているような感じ)が出ていたが,Firefox の再起動を繰り返しているうちに解消された.
レンダリングエンジンが異なる IE や Chrome では発生しなかったので,Gecko によるレンダリング(HTML などの OS 非依存の言語で書かれた情報を解釈して,Web ブラウザなどのビューア上で表示するための文字や画像のレイアウトを成形する処理)が上手く機能していなかったのかもしれない.
参考記事:
[HTMLレンダリングエンジン](Wikipedia)
[ウェブブラウザの一覧](Wikipedia)
[Mozilla、Firefoxのレンダリングエンジンを2017年中にGeckoから置き換える「Project Quantum」を発表](INTERNET Watch)
□ 未解消のままの不具合
・Firefox 関連:動画配信サイトで動画を再生すると,フレームの一部がリアルタイム描画されない.
Firefox がバージョン 52 でほとんどのプラグインへの対応を廃止したあたりから,ページ内で Adobe Flash Player (Shockwave Flash) プラグインを使っている部分に表示不具合が出ている.
特にひどいのが動画配信サイト(ニコ動など)で動画を再生すると,フレームの左端と上端にリアルタイムで更新されない(数秒間隔で更新される)部分ができる.
※ Windows 10 (x64),Firefox (x64) の環境で確認.
参考記事:
[プラグイン対応は Flash を除き廃止されました](Firefox サイト互換性情報)
(2017/04/23 追記)
[niconicoの不具合報告掲示板]の「Firefoxだとニコニコの表示がおかしくなる件2」の情報を元に以下の設定変更をしたところ,解消しました.
アドレスバーに「about:config」と入力して,設定エディターを開く.
真偽値「dom.ipc.plugins.asyncdrawing.enabled」を false から true に変更し,再起動で反映.
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