【導入編 1-6】Windows2000 にリネージュをインストール [拡張カーネル]

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投稿者 AlbertSteins on 2015年3月21日土曜日 , in , , , ,
いよいよ Windows2000 PC に Lineage をインストールしていきます.

2014/09/25 の公式告知「ランチャー起動時のインストールのご案内」より,クライアントの稼働に「Visual Studio C++2012 再配布パッケージ」の導入が必須となった.
これの対象 OS が XP 以降なんです.【導入編 2】で「XP でも多分大丈夫」と評したのはこのため.
ランチャーでチェックが入り,未導入なら VC++2012 のインストーラが起動.完了するまではランチャーは進んでくれません.

VC++2012 は本来,対象外の Windows2000 にはインストールできません.
公式サイトからダウンロードできる,最新版インストーラも Windows2000 では動きません.
しかしこれらは,モジュールやプログラム本体が動かないというより,インストーラの OS Ver. チェックが障害になっているだけです.これをちょっとした細工で騙すことができれば......
そんな期待に応えてくれたのが,Windows2000 の延命活動に尽力されている黒翼猫氏でした.

黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition - Windows 2000 Blog
Windows Legacy Update (WLU)

◇ リネージュインストールまでの流れ (for Windows2000 SP4) ◇

まずは手順を確認します.詳しくはのちほど.

  1. 「HotFix 専用インストーラ」で大部分の更新プログラムを適用(用意してなかった人は手動で)
  2. IE6SP1 オフライン版(コンピュータ日記)を手動で入れ,[スタート] - [Windows Update] で更新プログラムを確認(初回なので 20 個↑とか.ついでに「自動更新を有効にする」)
  3. .NET Framework 1.1 を Windows Update [カスタム] で入れ,Windows Update(×2)で SP1 と更新プログラム,手動で日本語 Language Pack (Microsoft Download Center (MSDC)) を追加
  4. .NET Framework 2.0 SP2x86 (MSDC) と日本語 Language Pack (MSDC) を手動で入れ,Windows Update で更新プログラムを確認
  5. IE6SP1 のセキュリティ更新 KB2722913 (WLU) と拡張カーネル(コンピュータ日記)を手動で入れ,Windows Update で更新プログラムを確認
  6. MDAC2.8SP2 v3 (WLU) を手動で
  7. Windows Media Player 9 か 10 を入れる(WMP9 は Windows Update [カスタム],WMP10 はコンピュータ日記)
  8. DirectX 9.0c End-User Runtimes を Windows Update [カスタム] で入れ,再度 Windows Update で更新プログラムを確認
  9. .NET Framework 4.0 For Win2000 RC2 と日本語パック(コンピュータ日記)を手動で
  10. Visual C++ 2012 Update4 (WLU) を手動で
「HotFix 専用インストーラ」(*.iso) の扱い方は「OS インストーラ」「Guest Additions」と基本的に同じ.
仮想 PC ウィンドウのメニューバーから [デバイス] - [CD/DVD デバイス] - [仮想CD/DVDディスクファイルの選択...] で指定すれば,インストールが始まる.終了後には,アンマウントするのも同様.

Windows Update は [カスタム] の指示の無いものは [高速] で OK.
WLU は [手動Update] で「OS Type」に Windows2000 を指定して,目的のファイルを検索します.
ダウンロードしたファイルはホストのほうに保存しておいたほうが,仮想 PC を作り直したり,複数台用意する際に便利.
仮想 PC からホスト上のファイルにアクセスするには,仮想 PC のデスクトップ上で「マイ ネットワーク」-「近くのコンピュータ」を開く.ホスト PC が表示されていなければ,検索 (Ctrl + F) を開き,ホストの PC 名か IP アドレスを入力して [検索開始].見つかったホストにアクセスすれば(Windows8 以降では,Microsoft アカウントとパスワードの入力を求められます),共有化されているフォルダ・ファイルが参照できる.なお,ホストの IP アドレスは「コントロール パネル」(Windows キー + X で P)-「ネットワークとインターネット」-「ネットワークと共有センター」-「イーサネット」で開いた窓で [詳細...],「ネットワーク接続の詳細」の中の IPv4 アドレスで調べられる.

カーネルとは OS の基幹部のこと.拡張カーネルはこれを強制的に上書きします.万一不具合があった場合,最悪 OS が起動しなくなる.導入はあくまで自己責任で.マルチブート環境か仮想 PC へのインストールが推奨です.Ver. がいろいろありすぎて迷うかと思いますが「GameGuard のバグ回避版」の枠内で最新か安定度の高い(★の多い)日本語版でいいかと.
KB2722913 は拡張カーネルに必須.Microsoft からは 3GB 超えのISO イメージにパッケージングされた形態でしか配布されていないため,Windows Update では適用不可(WLU から単体入手可能).
WMP10 はその機能の一部がゲームによっては利用されるらしい.Lineage には必要ないので,容量を抑えたいなら WMP9 でも可.WMP10 のインストール中は,置き換えたファイルを Windows が復元しようとしても「キャンセル」.
.NET Framework 4.0 はサイズが大きく,ダウンロードもインストールにもやや時間がかかるので注意.
VC++2012 は,インストール Wizard の画面に表示不具合が出るかもしれませんが,一般的なインストーラ同様,「同意 (A)」して「インストール (I)」するだけなのでそれほど問題はないはずです(冒頭の公式告知のページの画像を参考に).終了しても画面に変化はありませんが,プログレスバーがいっぱいになればインストールは完了しています.念のため「プログラムと機能」(Windows キー + X で F)で,「Microsoft Visual C++ 2012 Redistributable (x86)」がリストにあるのを確認したら「閉じる (C)」で完了させます.
拡張カーネルを入れる前に最新版 Lineage インストーラを実行させてみれば,
動作しないことが確認できる.
VC++2012 を入れる前に Lineage をインストールして,ランチャーを起動させれば,
VC++2012 のインストールで Auto Update の進行が停止するのを確認できる.
いずれも,拡張カーネルを入れる意義がより理解できると思います.
以上で,Windows2000 環境下でも Lineage インストーラと Auto Update が正常に機能するように.

Lineage Client on Windows2000 in VirtualBox VM
13.3 型 FHD (1920x1080) のホストディスプレイ上で,1328x929 のゲスト PC 内に,1200x900 のウィンドウモードで Lineage を動かしている様子.
便箋の表示も正常で,窓化もちゃんとできています.しかも,Google IME 要らず.
縦方向がぎりぎりなので,ゲストのタスクバーを縦置き.横置きにしたい人は,[タスク バーとスタート メニューのプロパティ] で「常に手前に表示」を OFF にすれば,クライアントに被らない.

クライアントの表示位置を動かすときは,タイトルバーを右クリック,[Move] を選んでカーソルキーで大まかな場所を決めてから,ドラッグで微調整します.
ドラッグで大きく動かすと表示がバグることが...... その場合,Lineage のリカバリーや再インストールでは治りません.VirtualBox の「Guest Additions」を入れ直して下さい.

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