【導入編 5-1】Lineage プレイヤーのためのキーボード選び

0
投稿者 AlbertSteins on 2016年2月1日月曜日 , in , ,
デスクトップ PC ユーザには必須の独立型キーボードもノート派だと馴染みの浅い人も多いはず.

でも,使ってみるとこれが案外便利なんです.

実際に選んでみて解ったキーボードに関する基礎知識や情報をまとめてみました.

・独立型のキーボードを使うメリット

いくら LAN やマウスに無線を駆使して,ケーブルレス化を図っても,ノート PC であっても最低でも電源ケーブルから常時フリーで使い続けることはできない.
ちょっと机の上にスペースを空けたいといったときでも,コード類が邪魔になって簡単にはいかないことも多々ある.
その点,独立キーボードを使用すれば,ノート PC 本体に触れる必要がほとんどなくなる.
机の奥側に液晶ディスプレイ感覚で据え置き,手前にはキーボードのみというスタイルなら,無線もしくは柔軟性の高い USB ケーブル 1 本で繋がった有線キーボードであれば,簡単に横にどけることも可能だ.

PC が複数台ある環境でも,操作を 1 台のキーボードに集約してしまえば,キー配置やタイピングの感触の違いに悩まされることもない.
PC を買い替えてもキーボードは慣れ親しんだものを引き継げる.

冷却面でも貢献する.昨今は CPU の処理性能向上,ストレージが HDD から SSD になるなど,高負荷でもノート PC が熱を持つことは少なくなった.
それでも,キーボードやパームレスト直下に CPU や HDD が埋まっていると夏場には「熱っ」なんて場面も.長時間タイピングしていると,手のひらの熱が移って,相乗効果.
キーボード単体であれば,そもそもが熱を帯びるような機器ではないので快適な状態を維持できるし,PC の過熱も抑えられる.

・キーボード選びは使い道によって二極化される

机に据え置きで使うのがメインで大きな移動を必要としない場合と,モバイル用途で持ち運べることを重視する場合だ.

ノート PC(特にモバイル機)のキーボードはこぢんまりとしていて打ち難かったり.
省スペース化を図って,記号類やカーソル・特殊キーが省略されていたり,変則的な配置になっていたりと癖のあるものが多い.
フルサイズのゆったりとしたキーボードを用意すれば,文筆やプログラミングなど長時間のタイピングが強いられる人には,ノート PC の窮屈さから解放される.

反面,コンパクトなほうが僅かな指の動きでタイピングできるので,慣れてしまえばそちらのほうが作業効率が上がるという考え方もできる.
この辺りは個人でそれぞれ好みの分れるところ.

モバイルに使用する場合は完全に考え方が真逆になる.
コンパクトさと機能性を秤にかけて,希望のスペックに近いものを選別する必要がある.
サイズと重量は不便にならない範囲で,できる限り抑えたい.充電式なら駆動時間も重要.

携帯性を重視して,折り畳めるものやカバー付きのものもある,
スマホ・タブレットを立てられる溝やスタンドが付属するものもあり,カバーをスタンドとして利用できるタイプも.
 
薄さも重要だ.
薄ければ,机に直接パーム(手のひら)をつけてもいいが,それなりに厚みがある場合,パームレストの有無にも配慮したい.
パームレストやクッションは使い続けてみて必要と感じたら別途購入してもいい.


以下では,比較する上でポイントとなる点についてそれぞれ解説していく.

[接続方式]
有線と無線に大別される.
後者は更に 2.4GHz 無線のドングル(USB 接続の小型レシーバー)を使用するもの,Bluetooth を利用するものがある.
ドングルは Logicool の Unifying 対応であれば,同社のマウス等のほかの無線機器と最大 6 台まで接続できる.USB ポートの節約に貢献する.
一方,Bluetooth はマルチペアリング対応であれば,複数の PC 等のデバイスと手軽に接続(ペアリング)の相手を切り替えられるメリットもある.PC 側に内蔵されていない場合でも,USB 接続のアダプタもあるので問題ない.
どちらも 2.4GHz 帯の無線を利用するので,無線 LAN を利用している場合は 5GHz 帯を使うようにしたりと混雑を避ける.
モバイル利用する場合は,1 対 1 に通信相手を明示的に固定する Bluetooth のほうが混線する惧れがない.

参考記事「Unifyingでワイヤレスマウスにまつわるストレスを解消する | ライフハッカー[日本版]

[キー配列]
まずは日本語配列か,英語配列かで大きく分かれる.
アルファベットなどの基本的なキーの配列は両者とも同じ.
相違点は,Shift + 数字キーで出力される記号類,右手小指が担当する辺りの記号やキー自体の数.
Lineage をプレイする場合だと,ダブルクォートやアットマークの位置が違うため,WIS や血盟チャットに影響する.

テンキーを使う機会の多い人には,その有無も大きい.
逆に,使わない人ならテンキーが無いほうがサイズを抑えられる.モバイル利用でなくとも着目すべき点だろう.
ノート PC 本体のキーボードと併用する場合は,配列やキー配置が大きく異なると戸惑うことになる.

[キーピッチとキーストローク]
キーピッチは,隣り合うキー同士の距離.傾向としてモバイル向けだと全体をコンパクトに仕上げるために短くなるため,詰まった印象を受ける.
キーストロークは,キーを押下できる深さ.次の「キータイプ」に大きく左右され,打鍵感にも大きく影響する.

[キータイプ(キーの構造)]
代表的なのは次の三つ.
メンブレン.キーを押すことで上下のシートが接触して,入力を感知する.
パンタグラフ.名前の由来は,電車に電力を供給するパンタグラフ(屋根に載ってるアレ)に形状が似ていることから.ストロークが浅めで,ノート PC に多用される.
メカニカル.金属製のバネでキーの上下動を制御.しっかりとした押し心地が特徴.

物理的なキーが存在せず,タッチパッドと同じ原理で感知し,表面に印刷された仮想キーボードに指で触れることで入力できる特殊なものも.

キーに関しては,タイピングの感触で好みの分れるところ.
構造どうこうよりもピッチ・ストロークやタイピング時の音も含めて,購入する前に店頭で実機に触れてみるのがいい.

キートップも着目点のひとつ.
真っ平らでなく,緩くカーブさせることで指へのフィット感を高めてあるものが好ましい.
文字の刻印も,かな入力しない人なら,アルファベットのみのほうが見た目がすっきりしている.
MacOS 対応の場合,そのためのショートカットキーも印刷されている親切なものも.
長年使い続けると,あまりチープな印刷だと剥がれてしまうこともあるので注意.

[タッチパッドの有無]
ノート PC でも多用してきた人には是非とも欲しい.
付いているものはキーボードの右側に配置されている場合が多く,ノート PC にありがちな文字入力中に触れてしまうような誤操作は少なくて済み,ノートより使い勝手も良い.
パームレストが欲しかったり,左利きの人は少数ながらノート同様,中央手前に配されているものもある.
ほかにポインティングデバイスとしては,Lenovo 製には IBM ThinkPad シリーズから継承しているアキュポイント(トラックポイント)搭載なども.

[電源]
有線は,付属のケーブルで USB 接続しバスパワーで稼働.
無線は「乾電池式」と「内蔵バッテリ式」.太陽電池を搭載する特殊なものも.
バッテリ式は充電時は有線同様 USB 接続することになる.
充電中も使えるものが多いが,Bluetooth の場合,有線接続しても PC との通信は無線のままのものもあるので確認が必要.
稼働時間には特に注意.充電式の場合は,充電にかかる時間も.
折角の無線でも,稼働時間が短いと頻繁に充電しなければならず,ケーブルも常に机の上に出ているような状態では無線のメリットも半減だ.

[その他]
バックライト.暗所で使用する場合,キートップの刻印(文字)が発光する.無線の場合は稼働時間を大幅に削る原因にもなるので注意.大抵は光量調節(周囲の明るさに応じて自動のものもある)や ON/OFF が可能で,使用中以外は自動で消灯するものが多い.
メディアコントロール.Fn + ファンクションキーに割り振られていることが多い.オーディオプレイヤー等のソフトを操作したり,音量,画面の輝度が調節できる.
アイソレーション設計.キーひとつひとつが独立していて,隣り合うキーと隙間なく接触しているものに較べ,打ちミスが少ないよう配慮された造り.
防水・防滴加工.飲み物を零しても大丈夫程度から丸洗いできるものまで.

Share This Post

0 コメント:

コメントを投稿